福岡を代表する「博多雑煮」は、あご出汁の澄んだ琥珀色のスープに、大ぶりのブリ、丸餅、里芋、人参、椎茸、そして博多伝統の「かつお菜」が美しく盛られた贅沢な一杯です。出汁を濁らせず、魚の生臭さを完全に消すための下処理が味の決定打となります。
失敗しない調理手順(ステップ・バイ・ステップ)
【ステップ1:極上出汁の抽出】
鍋に水800ml、頭と内臓を取った焼きあご、干し椎茸の戻し汁200mlを入れ、中火にかけます。沸騰直前に弱火にし、アクを丁寧にすくい取りながら7〜8分煮出したら、焼きあごを取り出します。薄口醤油、酒、塩、みりんを加えて黄金色のすまし汁を完成させます。
【ステップ2:ブリの徹底した臭み抜き】
味の素パークや久原本家などの公式調理レシピでも推奨されている通り、ブリの切り身に塩小さじ1/2を振り、ザルにのせて30分〜1時間置きます。表面に浮き出た水分をペーパーで拭き取り、熱湯を回しかけて(霜降り)冷水にとり、残った血合いやウロコを指で優しく洗い流します。この一手間で汁の生臭さが完全に消え去ります。
【ステップ3:具材の下茹でと盛り付け】
六方むきにした里芋、ねじり梅に飾り切りした金時人参、大根は別鍋の昆布出汁または湯で竹串が通るまで下茹でします。メインのすまし汁鍋に下処理済みのブリと椎茸を入れて弱火で火を通します。温めたお椀に柔らかく茹でた丸餅を置き、ブリ、里芋、人参、大根、椎茸、食べやすく切ったかつお菜を彩り豊かに配置し、熱々のすまし汁を静かに注ぎ入れます。