楽曲の情感を何倍にも増幅させたのが、完成度の高いプロモーションビデオ(PV)です。本作のMVは、EXILEメンバーによる情感豊かなリップシンクシーンと、並行して描かれる本格的なショートドラマパートで構成されています。
PVの主演を務めたのは、実力派俳優として知られる平山浩行(当時は平山広行名義)です。相手役の女性との些細なすれ違い、不器用さから生まれる衝突、そして唐突に訪れる別れの瞬間をリアリティ溢れる演技で体現しました。
特に視聴者の涙腺を刺激したのが、「日常の何気ない幸せの記憶」と「一人取り残された冷たい現実」の激しいコントラストです。部屋に残された相手の私物や、かつて二人で歩いた並木道の風景がインサートされることで、観る者は自分自身の過去の失恋体験を投影せずにはいられなくなります。ドラマ仕立てのストーリーテリングと楽曲のクレッシェンドが見事にリンクし、ひとつの映画を観終えたかのような深い余韻を残す演出となっています。