最先端医療機関としての認知が広まるにつれ、事実と異なる思い込みも一部で見受けられます。後悔しない受診のために知っておくべき3つの盲点を解説します。
誤解1:「ロボットが全自動で手術してくれる」という錯覚
ダヴィンチは自律型のAIロボットではなく、術者である医師の手の動きを忠実にミクロ単位で再現するマスタースレイブ型機器です。つまり、どれほど優れた機械であっても、執刀医の心臓解剖に対する知識、指先の繊細な技術、緊急時の判断力が手術結果を100%決定づけます。名医の実績とは、ロボットという道具を極限まで使いこなす外科医の技術力そのものです。
誤解2:「すべての心臓病患者がロボット手術を受けられる」わけではない
低侵襲手術には厳格な適応基準が存在します。例えば、過去に重度の胸膜炎を患って肺と胸壁に激しい癒着がある場合や、大動脈の石灰化が極端に進行している場合、血管径が極めて細い場合などは、安全性を最優先して従来の開胸手術やカテーテル治療が選択されることがあります。ロボット手術ありきではなく、患者個々の解剖学的条件に合わせた術式選択が行われます。
誤解3:「総合病院と単科専門病院の機能の違い」
同院は心臓血管外科・循環器内科に特化した高度専門病院です。心臓疾患に対する集中治療設備やスタッフの練度は大学病院を凌駕する一方で、進行がんの同時治療や重篤な膠原病など、多臓器にわたる複雑な合併症を抱える患者の場合、総合病院との連携や他院での治療が優先されるケースがあります。