数ある深谷の拠点の中で、いま最も熱狂的な集客を見せているのが「道の駅おかべ」です。国道17号深谷バイパス沿いに構える同駅は、地域最大級の集客力を誇る拠点として、大規模な売り場再編と新飲食エリアの拡充を進めてきました。
現地を訪れると、従来の「ドライバーがトイレ休憩に立ち寄るロードサイド施設」という面影は一新されています。エントランスに入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、深谷ねぎのカルチャーを前面に押し出したディスプレイと、圧倒的な物量の農産物直売所です。JAの出荷基準を満たした朝獲れの泥付きねぎがコンテナ単位で山積みされ、シーズン中には平日午前中だけで数百束が飛ぶように売れていく光景が日常化しています。
飲食テナントの進化も見逃せません。「深谷道の駅テナント一覧」の顔ぶれを塗り替えたのは、地場野菜の旨味をダイレクトに引き出す新メニューの数々です。幅広の平打ち麺を深谷ねぎや季節の根菜とともに味噌仕立てで煮込んだ伝統の「煮ぼうとう」はもちろんのこと、注文を受けてから揚げる「一本丸ごと深谷ねぎフライ」や、ねぎの甘味とソフトクリームのコクを融合させた驚きのスイーツまで、まさに「深谷ねぎテーマパーク」としての独自路線を確立しています。
物産館のスタッフは、現場での変化について次のように語ります。
「以前は長距離トラックや近隣住民の方のご利用が中心でしたが、リニューアル以降は都内や群馬・栃木ナンバーのファミリー層が明らかに増えました。『ここでしか買えない鮮度』を求めて、開店前の朝8時台から行列ができる日も珍しくありません」