畳にフローリング敷くだけでカビ発生?賃貸でも防げる対策と原状回復の真相

畳にフローリング敷くだけでカビ発生?賃貸でも防げる対策と原状回復の真相

畳にフローリング敷くだけでカビ発生?賃貸でも防げる対策と原状回復の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ネット上で囁かれる「畳の上に敷くだけでカビだらけになる」という話は、決して誇張や都市伝説ではありません。住居環境学および建材の物性データから見ても、極めて論理的かつ必然的な現象です。原因の根底には、畳という伝統建材が持つ特殊な吸放湿メカニズムと、現代のフローリング材の気密性の衝突があります。

天然のい草で作られた畳表と稲わらや木質チップで構成された畳床は、1畳あたり約500ミリリットルもの水分を吸収・放出する天然の湿度調整機能を備えています。部屋の湿度が高いときは湿気を吸い込み、乾燥すると吐き出すことで室内の空気環境を保っているのです。ところが、その表面に通気性の乏しいフローリングマットやウッドカーペットを隙間なく被せると、放出されるはずだった水分は逃げ場を失い、畳とマットの境界線に滞留し続けます。

カビ菌(好湿性真菌)が活発に活動を始める境界線は相対湿度70%以上、室温20度から30度前後とされています。特に近年の高気密住宅や、梅雨から夏季にかけて締め切られた部屋では、マット下の局所湿度が数時間で85%から90%超の危険水域に到達します。そこに人のフケや皮脂、畳自体の有機物といった栄養源が供給されれば、わずか数週間から2〜3ヶ月で胞子が爆発的に増殖し、見えない床下が黒カビや白カビで覆い尽くされる結果となるのです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。