美容やダイエットの目的で入浴にこだわるあまり、健康を著しく損ねたり、逆に太りやすい体質を招いてしまっては本末転倒です。ここでは、現場取材で見出された逆効果になるNGな入浴習慣と危険性を厳重に警告します。
絶対に避けるべきNG行動の筆頭が「食後すぐの入浴」です。食事をとると、消化管(胃や腸)に血液が集まり、活発に消化吸収を行おうとします。しかし食後30分以内に入浴してしまうと、温熱作用と静水圧によって全身の皮膚表面に血液が分散してしまいます。結果として消化不良を引き起こし、胃腸機能の低下を招いて内臓代謝を著しく落とす原因になります。入浴は食後少なくとも45分〜1時間以上空けてから行うのが鉄則です。
同様に「飲酒後の入浴」は言語道断の危険行為です。アルコールによる利尿作用で脱水状態にある中、入浴でさらに水分が奪われると血液の粘度が急上昇し、脳梗塞や心筋梗塞、入浴中の溺水事故を引き起こす恐れがあります。
また、代謝を底上げする上で決定打となるのが入浴前後の水分補給と代謝アップの関連性です。
一般的な入浴(40℃・15分)であっても、体内からは約500mlから、条件によっては800ml近い水分が汗や不感蒸泄として失われます。水分が不足した状態で湯船に入ると、血液がドロドロになって血流が滞り、老廃物の排出が妨げられて代謝が低下します。入浴の15〜30分前に常温の水や白湯を250ml程度飲み、入浴後にも失われた水分を同量補給すること。この給水行動こそが、発汗機能を高め、デトックス効果を最大化するための絶対条件です。
さらに、入浴直後のゴールデンタイムを逃さないお風呂上がりのリンパマッサージ詳細まとめを日課に加えることで、痩身効果は決定的なものになります。
【お風呂上がり5分間のリンパ流しステップ】
- 鎖骨のゴミ箱を開ける:すべてのリンパの最終出口である「左鎖骨のくぼみ」を指先で優しくさする。
- 足首から膝裏へ:ボディクリームやオイルを塗り、両手で足首を包み込むようにして、アキレス腱からふくらはぎ、膝の裏(膝窩リンパ節)に向かって下から上へと引き上げる(左右各10回)。
- 膝裏を軽くプッシュ:膝の裏側に親指以外の4本の指を当て、心地よい強さで3秒間圧迫して離す。
- 太ももから鼠径部へ:膝上から足の付け根(鼠径リンパ節)に向かって、太ももの内側と外側を両手で交互にさすり上げる。
体が温まり筋肉が緩んでいる風呂上がり直後は、リンパ液の粘度が下がっており、軽い力で老廃物が押し流されます。力任せに皮膚を擦る必要はありません。皮膚の表面を滑らせる程度の圧で十分な効果が得られます。