Q1:水分を摂ると少しは出やすくなりますか?
A1:絶対に水分を無理に摂ってはいけません。機械的な閉塞や神経麻痺で尿道が塞がっている場合、水分摂取は膀胱内圧を急激に上昇させ、耐え難い激痛や膀胱の過伸展、腎臓への尿逆流(水腎症)を招き、事態を著しく悪化させます。尿が出ない原因が確定するまで、水分の多量摂取は厳禁です。
Q2:女性でも尿閉や急性排尿障害になることはありますか?
A2:女性でも十分に起こり得ます。前立腺はありませんが、重度の子宮筋腫や卵巣腫瘍による尿道圧迫、骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱脱)、直腸瘤、重度の便秘による糞便閉塞が尿道を圧迫して尿閉を引き起こします。また、抗コリン薬の副作用や糖尿病性神経障害による神経因性膀胱は性別に関係なく発症します。
Q3:何時間尿が出なければ病院へ行くべきですか?
A3:強い尿意や下腹部痛がある場合は、出なくなってから3〜4時間以内であっても即受診すべきです。尿意が全くない場合でも、通常の水分摂取を行っている成人であれば、最後の排尿から半日(12時間)経過しても尿が出ない場合は極めて異常です。24時間出ない状態は急性腎不全の致死圏内となるため、半日を目安に直ちに受診してください。
Q4:市販薬を飲んだ後に尿が出なくなったら、どう対処すべきですか?
A4:ただちに服薬を中止し、夜間であっても救急外来や泌尿器科を受診してください。服用した薬剤のパッケージやお薬手帳を必ず持参し、「この薬を飲んだ後に尿が出なくなった」と医師に伝えてください。導尿カテーテルによって膀胱を減圧し、薬剤成分が体外へ代謝されれば排尿機能は回復に向かいます。