強打した直後、ジンジンとした拍動痛とともにみるみる腫れ上がってくる患部を前に、誰もが「これはただの打撲なのか、それとも折れているのか」と不安に駆られます。足の小指ぶつけた腫れが引かない場合、外見と痛みの出方から損傷レベルをある程度推測することが可能です。
臨床現場において、医師が骨折やヒビを疑う決定的なサインは主に4つ存在します。
第1に「皮下出血(内出血)の広がり」です。打撲でも赤みは出ますが、受傷後数時間から翌日にかけて小指全体から足の甲、あるいは足の裏側にかけて青紫色や黒紫色の斑状出血が広がってきた場合、骨皮質が傷ついて骨髄から出血している可能性が濃厚です。
第2に「限局性圧痛と軸圧痛」の有無です。骨折した部位をピンポイントで押すと飛び上がるような鋭い痛み(限局性圧痛)が走るだけでなく、小指の先端から根元に向かって真っ直ぐ軽く押し込んだ際に骨の奥深くに響く激痛(軸圧痛)が走る場合、足の小指ヒビ見分け方の決定打となります。
第3に「外見上の明らかな変形」です。健常な反対側の足と見比べて、小指が外側に異常に開いている、不自然に曲がっている、あるいは隣の指に重なっている場合は、関節の脱臼や骨折の転位が起きています。
第4に「荷重痛」です。かかと立ちなら歩けるものの、足指の付け根に体重を乗せると激痛で踏ん張れない状態は、深部組織への深刻なダメージを物語っています。
判断を迷った際の足指骨折整形外科受診の目安としては、「患部に体重をかけて歩くことが困難な場合」「翌朝になっても腫れと内出血が悪化している場合」「指の向きに違和感がある場合」のいずれか1つでも当てはまれば、速やかなレントゲン撮影が不可欠です。小指の外側には腱が付着しており、強い外力で腱が骨を引っ張って剥離骨折(下駄骨折など)を起こす事例も珍しくありません。