「高額な初穂料を払って本格的な式典をするのは避けたいが、土地への敬意や工事の無事を祈る気持ちは大切にしたい」という施主の間で支持を集めているのが、セルフ地鎮祭(略式地鎮祭)です。
セルフ地鎮祭とは、神職を現地に招くことなく、施主家族自らの手で敷地を清める儀礼スタイルを指します。やり方は極めてシンプルです。
- 用意するもの:清酒(日本酒一升瓶)、粗塩(天然塩)、洗い米(洗って乾かしたお米)の3点。
- 手順:敷地の四隅(北東・南東・南西・北西)に向かい、米、塩、酒の順に少量ずつ撒きながら手を合わせ、工事の無事と平穏な暮らしを念じます。最後に土地の中央に同様にお清めを行います。
この方法であれば、費用の総額は数千円程度で済み、日程も家族の都合に合わせて完全にコントロールできます。また、地元の氏神様を祀る神社へ出向き、社頭で「着工祈願」のみを受ける方法も有効です。神社でご祈祷を受け、授与された「鎮物(しずめもの)」を持ち帰ってハウスメーカーの現場監督に手渡し、基礎工事の際に地中に埋めてもらうことで、伝統的な作法を損なわずに儀式の手間と出費を最小限に抑えられます。