「カリキュラムや学校生活の実態はどうなっているのか」という疑問は、外部から最も多く寄せられる関心事の一つです。結論から言えば、同校のカリキュラムは日本の小中学校で教える学習指導要領の内容をほぼ網羅した上で、民族固有の科目を上乗せした重層的な構造を持っています。
国語(朝鮮語・ウリマル)をはじめ、朝鮮の歴史や地理、音楽(民族楽器や民謡)、民族舞踊といった科目が独自に組み込まれています。一方で、算数・数学、理科、社会などの一般教科については、文部科学省の検定教科書の内容を翻訳・再編集した独自の教科書を用いており、日本の小中学生が習得すべき学術水準と遜色ない知識を身につける設計となっています。
特に特筆すべきは、言語教育の密度です。校内での日常会話や授業は基本的に朝鮮語で行われますが、国語としての日本語教育も週に複数コマ設けられており、児童生徒は高度なバイリンガル(英語を含めればトリリンガル)として育成されます。かつてイデオロギー色が強いと批判された教科書の記述についても、過去数十年にわたる改訂作業を経て、現代的な科学的知見や国際感覚を重視した内容へと大幅に刷新されてきました。