休職を考える人が最も激しく葛藤するのが、「周囲に迷惑をかけるのではないか」「休職は逃げや甘えではないのか」という罪悪感です。インターネット掲示板やSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、「休職された側の業務負荷が激増した」といった厳しい声がある一方で、当事者や医療現場からは全く異なる現実が浮き彫りになります。
大手ネットコミュニティで定期的に交わされる休職は甘えなのかネットの反応を精査すると、批判的な書き込みの多くは「メンタル不調のメカニズムを知らない層」や「過酷な労働環境に自身も麻痺している層」から発信されていることが分かります。一方で、実際に限界を越えて休職を経験した回復者の手記やSNSの証言では、圧倒的に次のような意見が多数を占めます。
「倒れる寸前は『自分が弱いからだ』と毎日泣いていたが、休職して3か月眠り続けたら、明らかに職場のパワハラと異常な残業のせいだったと冷静に判断できた」「あのとき休んでいなければ、本当に命を絶っていたと思う」。
家族社会学や産業心理学の視点から見ても、真面目で責任感の強い人ほど、環境の不条理をすべて自分ひとりで引き受けてしまう「過剰適応」の罠に陥ります。理不尽な業務負荷や人間関係の摩擦に対して「疲れ果てて動けなくなる」のは、生体として至極正常な生理反応です。車に例えれば、ガソリンが切れ、ブレーキパッドが焼き切れているのにアクセルを踏み続けようとする行為こそが不合理であり、ピットインして整備を受けることは労働者として正当な権利です。