東京都内のリハビリテーション専門クリニックに勤務する理学療法士は、現場での実感を次のように打ち明けます。「受診される患者さんの多くが『膝がすり減るのが怖いから動かないようにしている』とおっしゃいます。しかし、動かないことで関節液の循環が完全に止まり、軟骨への栄養補給が途絶えてさらに摩耗が進むという致命的な悪循環に陥っています。痛みが強いときは、まず抗炎症の食事で滑膜の腫れを引き、痛みが和らいだ段階で無理のない可動域訓練を始めるのが回復への最短距離です」。
SNSや健康コミュニティ上でも、食習慣の改善によって劇的な変化を実感した患者たちの生々しい告白が見受けられます。長年階段の上り下りに苦痛を感じていた60代女性は、手記の中で次のように綴っています。
「朝のトーストと甘いコーヒーをやめ、サバの水煮缶とたっぷりのブロッコリー、海藻サラダに切り替えました。同時にウォーキングを再開したところ、3か月目あたりから朝起きたときの膝のこわばりが消えていることに気づきました。病院の湿布を何年も貼り続けるより、毎日口に入れる油と野菜を変えたことのほうがはるかに身体を救ってくれました」。
生化学的な事実として、歩行時に膝にかかる負荷は「体重の約3倍〜4倍」、階段昇降時には「約5倍〜7倍」に達します。つまり、体重がわずか2kg減るだけで、一歩踏み出すごとに膝へ加わる衝撃は6kg〜8kgも軽減される計算です。痛みを訴える患者にとって、軟骨成分の補給以上に「膝関節の負担を減らす減量食」を実践することが、いかなる最新治療にも勝る物理的保護効果を生み出します。