大谷地ルート最大の武器は、大谷地バスターミナルを出てからわずか数分で「札幌南IC」より道央自動車道へ進入できる点にあります。通常時であれば、新千歳空港までの所要時間は約35分〜40分と極めて安定しています。札幌都心のように一般道の信号待ちや朝夕の慢性的な自然渋滞に巻き込まれるリスクが極限まで抑えられているためです。
しかし、北海道の冬期(例年12月〜3月上旬)においては、この「高速道路依存度の高さ」が裏目に出る決定的なリスクが存在します。気象庁の大雪警報発令時や吹雪によるホワイトアウト、およびそれに伴う多重事故が発生した場合、NEXCO東日本によって「道央自動車道(札幌南IC〜千歳IC・新千歳空港IC間)の通行止め」が発払されます。
高速道路が閉鎖された場合、空港連絡バスは一般道である「国道36号線」へ迂回運行を行います。この際、札幌市内から新千歳空港へ向かう全車両が国道36号線へ集中するため、すさまじい渋滞が発生します。現場の遅延記録によると、通常35分のルートが90分〜120分以上へ跳ね上がる事態が珍しくありません。
冬場に飛行機を利用する際は、出発当日の朝に必ず「日本道路交通情報センター(JARTIC)」や各バス運行会社の公式SNSで高速道路の開通状況を確認してください。もし札幌南IC以南が通行止めになっている場合は、迷わず地下鉄で新札幌駅へ移動し、JR千歳線の「快速エアポート」へルート変更する現場判断がフライト逃しを防ぐ唯一の防壁となります。