セルフケアで様子を見てよい範囲には限界があります。視機能に関わる重要な器官だからこそ、眼科の受診の目安を正しく把握しておくことが不可欠です。
以下の症状が見られる場合は、迷わず専門医の診察を受けてください。
- 市販の目薬を2〜3日使用しても痛みが引かず、むしろ増悪している
- まぶたの裏の異物感で涙が止まらない、または目が開けられない
- しこりが1〜2センチ程度まで大きくなり、外見上もはっきり突出している
- しこりが角膜を圧迫し、視界がかすむ、あるいは乱視のような見えづらさを感じる
- 白目全体が充血し、目やにが大量に出ている
眼科での治療は非常に明快です。麦粒腫であれば高濃度の医療用抗菌点眼薬や内服薬の処方で速やかに鎮火させます。霰粒腫に対しては抗炎症点眼薬に加え、しこり内にステロイド局所注射を行って肉芽を縮小させる治療や、まぶたの裏側から数ミリの微小切開を加えて内容物を摘出する小手術(外来で数分〜十数分程度)が選択されます。結膜結石も、表面麻酔の点眼後に極細の針先を使ってわずか数十秒で安全に摘出可能です。我慢を重ねるより、医療機関を頼る方がはるかに短期間で劇的な解放感を得られます。