なぜすぐ忘れる?短期記憶の仕組みと海馬の秘密【2026年最新】

なぜすぐ忘れる?短期記憶の仕組みと海馬の秘密【2026年最新】

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「PCのブラウザで新しいタブを開いた瞬間、何を調べようとしていたか完全に消える」「上司から口頭で3つの指示を受け、自席に戻ったときには2つ目の内容が曖昧になっている」――SNSやビジネスパーソンのコミュニティでは、20代から40代の働き盛り世代からこうした悲鳴に似た声が頻繁に上がっています。

都内の心療内科やもの忘れ外来を取材すると、近年「記憶障害ではないか」と駆け込む30代・40代の患者数が著しい伸びを見せています。都内メンタルクリニック院長の臨床データによると、受診者の約8割以上において脳の器質的病変(脳梗塞や初期の認知症など)は見当たらず、その主原因は「慢性的な睡眠不足とデジタル機器による脳疲労(ブレインフォグ)」と診断されています。

スマートフォンで動画を流しながらSNSの通知をチェックし、同時にチャットツールで同僚へ返信するような過剰なマルチタスク状態は、前頭前野のワーキングメモリを極限まで酷使します。短期記憶を司る海馬や前頭葉の血流が滞り、新しい情報を一時的に留める「バッファ領域」が常時パンクしている状態が、現代人を襲う物忘れの正体です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。