「広島駅から宮島へ行くなら、結局どの交通機関がベストなのか」。この問いに対する報道・観光実務の現場からの結論は明確です。新幹線や在来線で広島駅に到着した旅行者にとって、圧倒的な正解は「JR山陽本線」一択となります。
最大の理由は、移動にかかる時間の圧倒的な格差にあります。広島駅から宮島口駅までのJR所要時間は約28分〜30分。これに対し、路面電車である広島電鉄(広電)本線・宮島線を利用した場合、広島駅電停から広電宮島口駅までの所要時間は約65分〜70分を要します。実に約40分もの時間差が生じる計算です。
広電は広島市中心部の市街地を走行するため、約40箇所の電停と無数の道路信号を通過します。専用軌道に入る西広島駅以降も駅数が多く、最高速度も鉄道規格のJRに比べて抑えられています。片道の運賃差はJRが420円、広電が270円とわずか150円(往復300円)に過ぎません。この微々たる金額差のために往復で1時間20分以上の貴重な観光時間を犠牲にするのは、日帰りや1泊2日の過密な旅程において極めてリスクの高い選択肢と言わざるを得ません。