夜空を見上げたとき、最もシンプルに半月は右左どっちに見えるかで判別する方法があります。日本国内(北半球)において、南の空を見上げた状態で「右半分が明るく輝いているのが上弦の月」であり、「左半分が明るく輝いているのが下弦の月」です。
これは太陽と月、そして地球の位置関係によって決まる物理現象です。月は自ら光っているのではなく太陽光を反射して輝いているため、新月から満月へと満ちていく過程では、西(夕方の太陽がある方向=観察者から見て右側)から光が当たり始めます。反対に、満月から新月へと欠けていく過程では、光の当たる領域が次第に東側(観察者から見て左側)へと取り残されていくため、このような左右の違いが生じます。
日常会話や観察現場で瞬時に判断したい場合、上弦の月と下弦の月の簡単な覚え方として定評のある2つのアプローチが役立ちます。
第1のアプローチは「アルファベット形状による連想」です。アルファベットの「D」のように、右側がぷっくりと膨らんでいる半月が上弦の月(D=Right)。一方、弧を描いて左側が光る「C」の形状に近づいていくのが下弦の月と覚える手法です。海外の天文ファシリテーターも推奨するポピュラーな識別法として知られています。
第2のアプローチは「生活時間帯との連動」です。仕事帰りや学校からの帰宅時、18時から21時前後の宵の口に見える半月は100%上弦の月です。下弦の月はこの時間帯、まだ地平線の下に隠れており、昇ってすらきません。「夕暮れ時に街中で見かける半月はすべて上弦」と記憶しておくだけで、日常の疑問はほぼ解消されます。