三送会とは、文字通り「三年生を送る会」を省略した呼び名です。卒業を控えた最上級生に対し、在校生や教職員がこれまでの感謝と敬意を伝え、新たな門出を祝福する目的で開かれます。単なるお別れパーティーではなく、学校教育活動における「特別活動(児童会・生徒会活動や学校行事)」の一環として位置づけられる公式行事です。
教育現場や保護者の間で頻繁に疑問視されるのが「予餞会(よせんかい)」との違いです。予餞会の「予」は「あらかじめ」、「餞」は「旅立つ人に金品や詩歌を贈って見送る(餞別・はなむけ)」を意味します。つまり、卒業式本番に先立って前もって門出を祝う集まりを指しており、担っている行事の趣旨は三送会と本質的に同一です。東日本や公立高校を中心に「予餞会」の名称が伝統的に使われる傾向があり、公立中学校や西日本エリアでは「三送会」または「三年生を送る会」と呼称される割合が高いという地域差・校風の差が見られます。
また、中学校と高校における開催時期には明確なズレが存在します。中学校では、公立高校一般入試を控えたプレッシャーに配慮し、入試直前の2月中旬から下旬、あるいは入試が一段落した3月上旬(卒業式の数日前)に設定されるのが一般的です。一方、高校では大学入学共通テスト終了後、3年生が自由登校期間(家庭学習期間)に入る直前の1月下旬から2月上旬に設定されるケースが目立ちます。部活動単位の三送会については、大会を終えた夏の引退時期に行うケースと、全校の三送会に合わせるケースの二極化が進んでいます。