日本最大級の医療相談サイト「AskDoctors」を検証すると、「夜間にみぞおちが痛くなり、様子を見て翌朝病院に行こうとしたが意識が遠のいた」「市販の鎮痛薬を飲んで我慢していたら吐血した」といった深刻な相談が連日寄せられています。一般市民が陥りがちな「受診の遅れ」を防ぐため、危険な病気のサインと救急搬送の目安を頭に叩き込んでおく必要があります。
以下の症状が1つでも認められる場合は、翌朝の診療時間を待つことなく、躊躇せずに119番通報(救急車の要請)を行ってください:
- 冷や汗・脂汗をびっしょり伴う激しい痛み:ショック状態や循環不全が始まっているサインです。
- 血圧低下、めまい、意識が朦朧とする:消化管の大量出血や大血管解離、広範な心筋虚血が疑われます。
- 黒い便(タール便)の排泄やコーヒーかす状の嘔吐:上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの急激な出血を示唆します。
- 背中へ激痛が突き抜け、姿勢を変えても一切痛みが引かない:急性膵炎、大動脈解離の可能性が高い状態です。
- みぞおちの痛みに加え、息苦しさや冷や汗、左肩・顎の痛みを伴う:急性冠症候群の疑いがあります。
「これくらいの痛みで救急車を呼んだら迷惑ではないか」と遠慮する心理(正常性バイアス)が、救命のタイムリミットを奪います。救急要請に迷う場合は、各自治体の救急安心センター事業(「#7119」へのダイヤル)を活用し、医師や看護師によるトリアージ判断を仰ぐのが現実的で賢明な選択です。