インターネット上の掲示板やSNSでは「併願優遇さえ取れれば当日は名前を書くだけで受かる」「合格率は100%だから勉強しなくてよい」といった極端な言説が散見されます。しかし、私立高校併願優遇の合否判定を分析すると、この俗説は明らかな誤解であることが分かります。
大手進学塾の追跡調査データおよび各私立高校の入試結果を開示分析すると、一般的な併願優遇における併願優遇で落ちる確率は1%未満(およそ0.2%〜0.5%程度)と推計されます。数字上は極めて高い合格率ですが、「ゼロ」ではありません。現場の進路指導担当者が明かす、不合格に至る具体的な要因は以下の通りです。
① 高校側が設定した「足切り点(基準点)」を下回った場合
多くの高校では、事前の内申基準をクリアしていれば合格を前提としますが、募集要項に「当日の学力試験において各教科30点未満、または合計得点率40%未満は不合格とする場合がある」といった最低基準を明記しています。極端な白紙答案や居眠り、全く無対策で挑んだ結果、足切りに抵触して不合格となった事例は毎年後を絶ちません。
② 面接試験での重大なトラブル・不適切言動
併願優遇入試の面接対策を軽視する受験生は少なくありません。面接官に対する著しい反抗的態度や無言、身だしなみの乱れ、志望理由が「公立の滑り止めだから特にない」と放言するなど、学校生活に適応できないと判断された場合は内諾が取り消されます。
③ 制度のタイプが「加点型」や「選考型」であることの認識不足
私立高校の併願優遇には、事前相談で実質合格が決まる「確約型」と、当日の試験得点に一定の数値を上乗せするだけの「加点型」が存在します。後者の場合、一般入試と同じ枠内で選考されるため、倍率が1.5倍〜2倍近くに跳ね上がり、内申基準を満たしていても当日の点数が足りなければ普通に不合格となります。