「通販のほうが安くて種類も多いのでは?」と考える方も多いはずです。しかし、SNSや大手コミュニティの相談投稿、取材現場で聞かれる手記には、実店舗で試さずに購入したことへの後悔が数多く寄せられています。
都内在住の70代女性は、自身の体験を次のように語ります。「通販の写真で見て花柄が可愛らしかった折りたたみ杖を注文したのですが、届いてみると重量バランスが悪く、歩くたびにカチャカチャと連結部から耳障りな金属音が響いて外出が億劫になってしまいました。結局、近くのホームセンターで実物を握り直して買い換える羽目になりました」。
現在、ネット上で折りたたみ杖おすすめ評判上位を占める製品であっても、携帯性を優先するあまりシャフト(支柱)が細く作られており、体重を大きく預けた際に「しなり」が生じて不安を覚える利用者が少なくありません。対して、麻痺や重いふらつきがある方に選ばれる四点杖歩行補助具は、接地面積が広く抜群の安定性を誇る反面、「階段や傾斜のある路面では4つの脚が接地せず、かえって危険」という現場ならではの盲点も存在します。
近くの店舗へ実際に足を運び、床に突いてみて「グリップの握り心地は手に馴染むか」「不自然なグラつきや異音はないか」を数分間確かめるプロセスこそが、事故を未然に防ぐ決定打となります。