リビングルームの中心に鎮座するテレビの操作権を巡り、テック企業のトップ同士による戦略的な火花が散っている。Googleを率いるスンダー・ピチャイCEOは、Google TVやAndroid TVのエコシステムを家庭内のあらゆるデバイスと緊密に結合させるアプローチを強化してきた。Google Homeアプリに組み込まれた仮想リモコンは、単なるチャンネル切り替えにとどまらず、照明やエアコンまで巻き込んだスマートホーム全体の司令塔として機能する。
対抗するAppleのティム・クックCEOも黙ってはいない。iPhoneのコントロールセンターに標準搭載されたApple TV Appのリモコン機能は、アプリの追加インストールすら不要にする圧倒的なミニマリズムを提示する。Apple TV AppやAirPlayを通じた連携は、iOSユーザーを自社エコシステムへ強力に囲い込む極めて重要なフックとなっている。両巨頭が目指すのはリモコンの代替ではなく、家庭内IoTのハブとしての地位確立だ。