事件が発生したのは、冷え込みの厳しい2017年12月7日の午後8時25分頃でした。富岡八幡宮の敷地内にある宮司邸の近くで、車から降りた当時の宮司・富岡長子氏(当時58歳)を、物陰に潜んでいた元宮司の実弟・富岡茂永容疑者(当時56歳)と妻の真佐子容疑者(当時49歳)が突如襲撃しました。
茂永容疑者が凶器として用いたのは、刃渡り約80センチの日本刀でした。長子氏は背後から首や胸などを切りつけられ、ほぼ即死状態で倒れ込みました。同時に、妻の真佐子容疑者も長子氏の専属運転手をサバイバルナイフで追いかけ、腕などに重傷を負わせる事態へと発展します。
犯行後、茂永容疑者夫妻は八幡宮敷地内の別宅前へと移動。茂永容疑者は妻を刺殺したのち、自らの胸に日本刀を突き刺して自殺を図りました。静寂に包まれていた下町の聖域は一転、姉弟を含む計3人が死亡する凄惨な現場と化し、日本刀が真っ二つに折れるほどの激しい殺意が現場検証で明らかになりました。