ソロライブを精力的に開催し、泥臭くも温かい歌声を届ける常利氏の姿は、息子である風磨にとっても常に大きな指針であり続けた。ライブハウスの距離感でファンと向き合う父のストイックな姿勢は、パフォーマンスや言葉に対する妥協なき情熱として、息子の身体に深く刻み込まれている。
菊池風磨がソロ楽曲で作詞を担当する際、散りばめられる韻律や言葉遊び、繊細な心理描写には、明らかに父・常利氏から受け継いだ「言葉の遺伝子」が息づいている。音楽業界という広大な海において、表現者としての型は違えど、互いの才能を認め合うプロ同士の絆がそこには存在する。