ブリーダーの間で長年激論が交わされてきたのが、「ブルーの形質は次世代へ遺伝し、固定化できるのか」というテーマです。結論から述べると、高い確率での完全な固定化は依然として極めて難易度が高いのが現実です。
青みを示す親同士を掛け合わせた累代飼育においても、次世代で同等以上の青さを発現する個体は数パーセントから十数パーセント程度に留まるケースが多く見られます。発色に関わるクチクラ層の厚みや微細構造の配列は複数の遺伝子が関与するポリジーン(多因子遺伝)と考えられており、単一の劣性遺伝のように綺麗に遺伝するわけではありません。
原産地である南米エクアドルの特定の標高・地域で採集されたワイルド個体群から青みの強い血統が選抜されてきた歴史がありますが、ブリーダーの緻密な選別交配を経た現在でも、羽化するまで青くなるか分からないというギャンブル性が、この個体の希少価値を担保しています。