1990年代半ば、希代のヒットメーカー・小室哲哉とのタッグによって生み出された楽曲群は、まさに時代のサウンドトラックでした。『Chase the Chance』『Don't wanna cry』『You're my sunshine』と立て続けにミリオンセラーを連発し、瞬く間にトップアーティストの座へ駆け上がります。
その頂点として刻まれたのが、1996年にリリースされたアルバム『SWEET 19 BLUES』です。初回出荷枚数だけで305万枚という当時の日本記録を樹立し、累計売上は335万枚を突破。10代の少女が抱える焦燥感や孤独をリアルに歌い上げた表題曲は、同世代の若者から熱狂的な共感を呼び起こしました。
さらに翌1997年、フジテレビ系月9ドラマの主題歌となったシングル『CAN YOU CELEBRATE?』は、累計売上枚数約230万枚を記録。邦楽女性ソロアーティストの歴代シングル売上第1位という、現在も破られていない不滅の金字塔を打ち立てました。20歳を前にして、安室奈美恵は日本のポップミュージックの最高峰に到達したのです。