松島観光のハイライトであり、歴史的建築の重厚さを今に伝えるのが国宝 瑞巌寺だ。戦国乱世を生き抜き、仙台藩の基礎を築いた伊達政宗が、桃山文化の枠を集めて再建した至高の寺院である。参道に一歩足を踏み入れた瞬間、巨大な杉並木と静寂が訪れる者を包み込む。
かつて社会現象を巻き起こした大河ドラマ『独眼竜政宗』の舞台としても知られ、現在も歴史ファンの聖地として絶大な人気を誇る。政宗が自身の美意識を投影した本堂の豪華絢爛な障壁画や彫刻は、見る者を圧倒して離さない。そこから海側へ少し歩いた場所にあるのが、透かし橋の先に佇む五大堂だ。足元から海が覗く橋を渡るスリルと、堂宇から見渡す太平洋のパノラマは、政宗が愛した松島の真骨頂と言える。