現在、病院が最も強く呼びかけているのが、事前手続きの徹底だ。「以前は受付で名前を書けばすぐに入れた」という過去の感覚で訪れると、病棟入口でセキュリティチェックに引っかかることになる。面会手続きは、来院前日までに指定のシステムを通じて申請を行うか、決められた窓口で事前に許可証の発行を受けなければならない仕組みへ移行している。
予約手順自体はシンプルだが、見落としやすい罠が潜む。申請時には患者の診察券番号や生年月日、申請者との続柄を正確に入力する必要がある。入力内容に齟齬があるとシステム側で自動的にはじかれ、当日受付での発券がスムーズに行われない。現場の受付窓口では、手続きの未完了によって面会を断られ、悔しさを滲ませる家族の光景が日常的に繰り広げられている。