『まどか☆マギカ』という作品の構造を決定づけたのが、第8話におけるさやかの絶望と魔女化だ。「あたしって、ほんとバカ」という伝説的なセリフとともに、彼女は「人魚の魔女(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)」へと変貌を遂げる。
希望を振りかざして戦った少女が、自らの呪いによって世界を害する存在へと落ちる。劇団イヌカレーが手掛けたコラージュ空間と、悲しげに響くコンサートホールの演出は、アニメ表現の到達点として今なお語り草となっている。魔法少女の救いなき運命を象徴するこのシークエンスは、世界中の評論家に強い衝撃を与えた。