痛みが始まったばかりの初期段階で、明らかな化膿や出血が見られない場合は、自宅での応急処置によって皮膚への爪の食い込みを緩和できます。
代表的な手法が陥入爪テーピング法です。伸縮性のある医療用テープ(幅1.5〜2.5cm程度)を用意し、痛む側の爪と皮膚の境目にテープの端をしっかりと密着させます。そこから皮膚を爪から引き離すように外側かつ下方へ強く引っ張りながら、指の腹を回して固定します。爪と側爪郭の間に物理的な隙間が生まれ、圧迫痛が即座に軽減されます。
もう一つのアプローチがコットンパッキングです。入浴後の爪と皮膚が柔らかくなっている状態で、ごく微量の医療用脱脂綿を細くこより状に丸め、爪の角と皮膚の隙間にピンセットや爪楊枝の背を使って優しく挟み込みます。爪の角が皮膚に直接刺さるのを防ぐ効果があります。ただし、詰め込みすぎるとかえって圧迫を強め炎症を悪化させるため、米粒の半分以下の微小サイズにとどめるのが鉄則です。