検索窓にビルの名前を入れると頻繁に出現する「事件」という不穏な単語。これにはどのような背景があるのでしょうか。徹底取材を行った結果、ひとつの明確な実態が浮かび上がってきました。
結論から申し上げますと、第3旭観光ビル自体を舞台とした未解決の重大凶悪事件や、ビル管理上の致命的な危機が近年起きた事実はありません。ではなぜ、このキーワードが独り歩きしているのか。理由は大きく分けて3点あります。
第1に、すすきのという広大な歓楽街特有の「風評の混同」です。札幌市中央区の繁華街では、過去に他所のホテルや雑居ビルで全国的に報道される刑事事件や火災トラブルが発生しています。その際、検索ユーザーが「あの事件はどのビルだったのか」「旭観光ビルだったのではないか」と記憶を混濁させて検索を繰り返したことで、アルゴリズムが関連語として定着させた側面が極めて大です。
第2に、かつての客引き(キャッチ)トラブルとの関連です。札幌市では「札幌市公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(迷惑防止条例)」および「ススキノ地区客引き等防止条例」に基づき、指導員や警察による厳しい特別パトロールが常時行われています。昭和や平成初期に歓楽街全体で散見された悪質な客引き行為やぼったくり被害にまつわる古い体験談が、ネット上の掲示板や知恵袋で語り継がれ、現在のビルイメージに投影されてしまっているのです。
第3に、ビル内の防犯体制です。南5条通り周辺は北海道警中央署の重点警邏エリアであり、ビル内部にも防犯カメラが配備されています。夜間でも通路は適度に照明が保たれており、第3旭観光ビル 治安の実態は、ネットの一部のセンセーショナルな噂とは程遠い、極めて平穏な日常空間であることが確認できます。