「いたします」と「致します」の違いとは?正しい使い分けとマナーの真相

「いたします」と「致します」の違いとは?正しい使い分けとマナーの真相

「いたします」と「致します」の違いとは?正しい使い分けとマナーの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

Q1:「お願い致します」と漢字で書くのはマナー違反・誤りですか?
A1:完全な誤用として相手を怒らせるようなマナー違反ではありません。ビジネスシーンでは慣用表現として広く流通しています。ただし、公用文の規則や現代文法に厳密に照らし合わせると補助動詞は平仮名が正しいため、より正確で教養ある印象を与えたい場合は「お願いいたします」と平仮名で書くことが強く推奨されます。

Q2:「いたします」と「させていただきます」はどう使い分けるべきですか?
A2:「させていただきます」は相手の許可を得て恩恵を受ける場合(「休信させていただきます」など)に用いる敬語です。一方的な報告や通常の業務連絡(「明日資料を送付いたします」など)で「送付させていただきます」と使うと、慇懃無礼(敬語の過剰)になりがちです。通常の自発的行動には「いたします」を用いるのが適切です。

Q3:履歴書や職務経歴書ではどちらの表記が有利ですか?
A3:平仮名の「よろしくお願いいたします」が有利です。採用担当者や人事部門は公用文ルールや文章の視認性に敏感なプロが多く、平仮名表記のほうが「基礎的な文章規範を心得ている」「画面上で読みやすい」と好意的に受け止められます。

Q4:「お願い申し上げます」と「お願いいたします」の違いは何ですか?
A4:どちらも正しい敬語ですが、「お願い申し上げます」のほうがより改まった、格式高い表現です。重大な依頼や目上の取引先、お詫びの場面など、より深い敬意を示したいときは「お願い申し上げます」、通常の連絡や社内でのやり取りには「お願いいたします」と使い分けるとスマートです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。