筋トレで突然の吐き気やめまい?気持ち悪くなる原因と命を守る対処法

筋トレで突然の吐き気やめまい?気持ち悪くなる原因と命を守る対処法

筋トレで突然の吐き気やめまい?気持ち悪くなる原因と命を守る対処法について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

インターネット上のトレーニング情報には、根拠の乏しい俗説が少なからず混在しています。代表的な誤解の一つが「息を止めて限界まで踏ん張るのが正しい体幹固定法である」という思い込みです。

確かに、息を止めて腹圧を高める「バルサルバ法(怒張)」は、脊柱を強固に保護し瞬間的な筋力を発揮する上で有効とされます。しかし、バルサルバ効果と正しい呼吸法の境界線を理解していない初心者が無理に息を止め続けると、急激な血圧上昇の直後に激しい低血圧のリバウンドが起こります。安全に挙上するためには、力を込めて立ち上がる「コンセントリック(短縮性収縮)」局面で意図的に細く息を吐き出し、胸腔の内圧を適度に逃がす技術の習得が欠かせません。

また、健康志向のトレーニーが陥りがちなのがプロテイン胃もたれ原因の軽視です。タンパク質補給を焦るあまり、トレーニング直前や最中に濃度の高いホエイプロテインを一気に流し込むケースが目立ちます。プロテインに含まれる多量のタンパク質は、胃酸と消化酵素による分解に多大な内臓エネルギーを消費します。さらに、乳糖不耐症の傾向がある人がWPC(濃縮乳清タンパク)を摂取したり、配合されている人工甘味料が腸内細菌叢に刺激を与えたりすることで、激しい腹部膨満感や吐き気を誘発するのです。

食事管理の観点では、筋トレ前食事タイミングの設計ミスも目立ちます。トレーニング開始の直前に牛丼やラーメンなどの高脂質な食事を摂れば、血液は胃腸に集中せざるを得ず、筋肉へ十分な酸素が届きません。逆に完全な空腹状態で開始すれば、開始数十分で低血糖を招きます。固形物の食事はトレーニング開始の2〜3時間前までに済ませ、直前のエネルギー補給が必要な場合は、開始30〜45分前にバナナやおにぎり1個、あるいはマルトデキストリン(粉末糖質)など消化吸収の早い炭水化物を選択するのが定石です。

さらに見逃せないのが、脱水症状と電解質補給のアンバランスです。「喉が渇いたら純水を飲む」だけでは、汗とともに失われたナトリウムやカリウムが補填されず、体液の浸透圧が低下します。これにより自律神経の調整機能が狂い、頭痛や胃のむかつきを増長させるため、長時間のトレーニングでは0.1〜0.2%程度の食塩を含むスポーツドリンクや経口補水液の活用が推奨されます。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。