今や大相撲中継の楽しみ方は、土俵上の勝敗だけに留まらない。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS上では、NHKの放送が始まった直後から「今日の溜席チェック」が自発的にスタートする。画面の右隅にチラリと映った人物の服装、髪型、横顔から、秒単位で特定を試みる熱心なユーザーたちが相次ぐのだ。
「東の砂かぶり3列目にいるの、絶対にあの俳優だ」「今日の西側に座っているモデルさん、リアクションが可愛すぎる」といった情報が拡散されると、瞬く間にトレンド入りを果たす。こうした現象は、これまで相撲に馴染みがなかった若年層やZ世代を大相撲の世界へ引き込む強力なフックとなっており、伝統文化の新たなファン層開拓に一役買っている。