一方で、空間全体の開放感とホスピタリティを楽しむならラウンジに勝るものはない。代表格であるホテルラウンジは、高い天井とゆったりとしたソファが配置され、ビジネスの商談からアフタヌーンティー、夜の歓談まで幅広いニーズを受け止める。歴史あるホテルニューオータニなどの名門ホテルでは、細部にまで行き届いたおもてなしが日常の喧騒を忘れさせてくれる。
さらに近年、都市部で圧倒的な存在感を放っているのが会員制ラウンジだ。限られた顧客のみがアクセスできるプライベート空間であり、人脈作りや特別な夜を演出するための隠れ家として選ばれている。バーが「酒と自分(またはバーテンダー)との対話」であるならば、ラウンジは「空間と空間を共にする他者との交流」を楽しむ場所と言えるだろう。