日本の女性アイドルグループの歴史を振り返れば、関西は常に変革の震源地だった。モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトの黄金期を築いたつんく♂が持ち込んだのは、大阪・八尾仕込みのファンクネスと、哀愁を帯びたメロディラインだった。16ビートの裏拍を取るリズム感は、関西人の身体感覚そのものに深く根ざしている。
さらに、秋元康が仕掛け、吉本興業と強力なタッグを組んで難波に誕生させたNMB48の存在は決定打となった。単に可憐であること以上に、瞬時のリアクション力や笑いへの執着、ファンとの距離を縮めるコミュニケーション能力をアイドルの必須スキルへと昇華させた。この地には、観客と演者が阿吽の呼吸でカルチャーを作り上げる強固な土壌が今なお息づいている。