「鮮度と価格のバランスが最も崩れにくいのが、この市場の強みだ」と、久留米市内で長く生花店を営むバイヤーは明かす。市場に並ぶ生花・切花は、早朝に競り落とされたあと、素早く店頭へと運ばれる。地元九州の花き生産者が手塩にかけて育てた花々は、長距離輸送によるストレスが少なく、日持ちの良さで圧倒的な評判を得ている。
特に春先や母の日などの需要期において、プロがこぞって狙う人気品種の仕入れルートには独自ノウハウが存在する。事前予約による相対取引と、当日の競売・セリをいかに組み合わせるか。長年の経験を持つ買参人たちは、生産者ごとの収穫時期のクセまで把握した上で、最高品質の切花を確保しているのだ。