こうした軋轢を解消すべく、注目を集めているのが「無料の休憩」と「有料の宿泊」を明確に分ける住み分けモデルだ。その牽引役となっているのが、一般社団法人日本RV協会が認定を進める「RVパーク」の急増である。
電源設備の確保、24時間利用可能な清潔なトイレ、ゴミ処理対応など、車中滞在に必要なインフラを備えた専用スペースが道内の主要ルート上に次々と整備されている。無料の公共スペースに依存せず、対価を支払って堂々と滞在できる環境は、長期滞在者にとっても心理的ハードルを大きく下げる結果となった。
民間の遊休地や宿泊施設の駐車場をシェアするプラットフォームCarstayの台頭も見逃せない。牧場や温泉旅館の敷地を予約制で利用できる仕組みが定着し、道の駅周辺の混雑緩和に一役買っている。かつてのオートキャンプ場とは異なる、より機動的で快適な滞在スタイルが北海道の旅の風景を塗り替えつつある。