かつて宮島町通りと呼ばれていたこの場所が、正式に「宇都宮餃子通り」へと改称されたのは2018年のことだ。仕掛け人となったのは、地元事業者が結束した「協同組合 宇都宮餃子会」と宇都宮市役所である。
協同組合 宇都宮餃子会の専務理事を務める鈴木章弘氏は、単なる店舗の集積地にとどまらず、街全体をテーマパーク化する空間づくりを推進してきた。通りを見上げれば餃子の形をした街灯が灯り、足元には特製マンホールが埋め込まれ、バス停の看板まで餃子尽くしに装飾されている。
行政と民間が同じ熱量でタッグを組んだことで、かつての生活道路は年間数十万人が訪れる一大観光拠点へと変貌を遂げた。一過性のブームで終わらせず、地域のアイデンティティとして定着させた手腕は、地方創生の先進モデルとしても高い評価を集めている。