岡田屋の歴史と現在|イオン創業のルーツとモアーズの違いを徹底解説

岡田屋の歴史と現在|イオン創業のルーツとモアーズの違いを徹底解説

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岡田屋の名を日本全国に轟かせる転換期となったのが、戦後に家業を継いだ岡田卓也氏(現・イオングループ名誉会長相談役)による大胆な合弁構想です。1960年代後半、高度経済成長とともにダイエーをはじめとする大手スーパーが台頭し、地方の老舗専門店チェーンは淘汰の危機に直面していました。

単独での生き残りに限界を感じていた岡田卓也氏は、兵庫県姫路市を拠点とする「フタギ」(二木友吉氏)、大阪府北摂地域で急成長していた「シロ」(井上保氏)という、理念を共有する地方有力チェーン2社に呼びかけます。1969年、3社の対等合併による共同仕入れ会社を設立し、翌1970年に誕生した新会社こそが「ジャスコ(JUSCO=Japan United Stores Company)」でした。

地方の同業者同士がエゴを捨て、対等の精神で手を組んだこの「連邦制経営」は、日本の流通業界において極めて異例の成功事例と評されています。岡田屋の持つ堅実な財務体質と商売への誠実さ、フタギの積極的な出店力、シロの鋭い商品開発力が融合したことで、ジャスコは瞬く間に全国規模の総合スーパーへと飛躍しました。その後も扇屋やマイカルなどとの統合を重ね、2001年に社名を現在の「イオン」へと変更しています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。