発端となったのは2018年10月、神奈川県警港北署による逮捕でした。当時、慶應義塾大学環境情報学部に在籍していた渡辺陽太は、横浜市内の路上で泥酔状態だった女子大学生に声をかけ、雑居ビルの踊り場へ連れ込んで性的暴行を加えた疑い(準強制性交容疑)が持たれました。さらに女性の腹部を蹴るなどの暴行を加えたことも判明し、世間に強烈な嫌悪感を植え付けました。
報道各社や捜査関係者の発表によると、手口は極めて悪質でした。犯行当時は女性が自力で抵抗できない酩酊状態にあることを見計らい、人通りの少ない死角へ誘導。華やかなルックスと慶應ボーイという肩書を巧みに悪用し、警戒心を解かせた上で凶行に及んでいました。
渡辺陽太の逮捕理由が世間を一層騒然とさせたのは、一度の逮捕にとどまらなかった点です。取り調べが進むにつれ、過去の同様の手口による性的暴行や、知人女性・一般人に対する暴力行為が次々と掘り起こされました。結果として逮捕歴は合計6回を数え、警察庁関係者も「同一の被疑者がこれほど短期間に性暴力と粗暴犯で再逮捕を繰り返す事例は極めて稀」と舌を巻く事態へと発展しました。