観戦や遠征を計画するファンにとって、最も切実な関心事は「スタジアム内の座席表とピッチ・ステージの見え方」です。
大分トリニータのホームスタジアムである当施設は、第1種公認陸上競技場でもあります。そのため、球技専用スタジアムと比較すると、スタンドからピッチまでの間に全天候型トラックが介在し、物理的な距離感は否めません。
現地取材およびスタンドからの視界データを検証すると、座席エリアごとに特徴的な傾向が見えてきます。
まずメインスタンドおよびバックスタンドの下層階は、選手の表情やベンチワークを間近に感じられる臨場感があります。一方で傾斜が比較的緩やかなため、逆サイドのタッチライン際やゴール前の立体的な攻防は見えにくくなる傾向があります。戦術的な全体像を俯瞰して観戦したい場合は、上層階(2層目)の中段通路寄りが視界の抜け感に優れており、ベテランサポーターの間でも評価が高い席種です。
また、世界的建築家・黒川紀章氏の手による開閉式ドーム構造は、天候に左右されない快適性をもたらす一方で、音響面での特異な効果を発揮します。屋根が閉じられた状態ではサポーターの手拍子やチャントが反響し、スタジアム全体が地鳴りのような重低音に包まれます。アーティストの大規模コンサートやツアー日程においても、アリーナ特有の迫力ある音圧が体感できると定評があります。