本格的な燻製器を構築するにあたり、高価な電動工具をすべて揃える必要はありません。最低限の工具と100円ショップの資材を組み合わせることで、プロ仕様の燻煙環境を構築できます。
製作に必要な基本工具と材料リスト
作業をスムーズに進めるための基本構成は以下の通りです。ペール缶燻製器の穴あけ工具としては、金属対応のドリルドライバー(またはステップドリル)が最も安全かつ綺麗に仕上がりますが、センターポンチと金属用ハンドドリル、リーマーの組み合わせでも十分に対応できます。
- ペール缶(蓋付き):1個(オープンタイプ・バンド固定式が最適)
- 100均焼き網(丸型・直径約27cm〜28cm):2枚(二段構造用)
- M6〜M8サイズの長ボルト・ナット(長さ30mm〜40mm):8〜12セット(網受け用)
- ステンレス蝶番&取手金具:各1個(蓋の開閉用)
- 温度計(バイメタル式・挿し込み型):1個(内部監視用)
- 穴あけ工具:電動ドリル(または金属用キリ・リーマー)、鉄工用ヤスリ、保護メガネ
大容量化を実現する「二段構造」と「蓋の蝶番加工」
一度に大量の食材を燻製したい場合、内部をペール缶燻製器の二段構造にカスタマイズするのが鉄則です。缶の底面から約15cmの高さに4箇所、さらにその10cm上に4箇所の穴を開け、外側からボルトを貫通させて内側をナットで固定します。この突出したボルトの頭にペール缶燻製器 100均網を載せるだけで、下段に肉類、上段にチーズや卵といった異なる温度帯の食材を同時に並べることが可能です。
また、使い勝手を大きく左右するのが上蓋の加工です。蓋を単に載せるだけでは作業中に落下したり煙が逃げたりするため、ペール缶燻製器の蓋へ蝶番加工を施し、片開き式に固定します。あわせて木製または耐熱樹脂の取手を取り付けることで、熱を持った状態でも素手やグローブで安全に開閉できるようになります。