耕運の波打ちを根絶し、美しい仕上がりを手に入れるためには、場当たり的な操作ではなく論理的な判断基準に基づいたセッティングが不可欠です。以下に作業適性と手順の基準を示します。
均平耕運を成功させるための実践ステップ
- ステップ1(爪の点検):ロータリーの軸を中心に、左右の爪が均等に配列されているか(特に外側のサイド爪の向き)を確認し、摩耗が激しい爪は左右セットで交換する。
- ステップ2(リヤカバー加圧の決定):砂質土や乾燥した土壌ではスプリングを締め込んで強圧にし、湿った重粘土では土の抱き込みを防ぐため弱圧にセットする。
- ステップ3(速度とPTOの同期):エンジン回転数を定格の85%程度まで上げ、PTO1速で車速を2.0km/h前後に保ち、耕うんピッチ5cm以内を厳守する。
- ステップ4(電子制御の最適化):圃場が硬い、または凹凸が多い場合は、自動制御の感度を1〜2段落とし、機械の自励振動を抑制する。
向いている条件・慎重になるべき条件の判断
【標準セッティングで問題ない圃場】:適度に乾燥し、過去に均平が保たれていた圃場。自動深耕制御を中立にして適正車速を保つだけで極めて高い均平度が得られます。
【慎重な手動介入が必要な圃場】:前作の踏み固め跡(コンバインのキャタピラ跡など)が残る圃場や、水分過多の圃場。この場合、1回目の荒耕起では深さを浅めに設定して車速を落とし、2回目の耕起で直角または斜めにクロスして走る「交差耕うん」を実施することで、波打ちの発生を完全に遮断できます。