「大都市・立川なら、どこかの商業ビルの屋上か地下にバッティングセンターがあるはずだ」という思い込みは、現代の都市型アミューズメントの採算構造を見誤る要因になります。ここには、不動産価値と施設維持に関する明確な経済的背景が存在します。
第一の盲点は、インドア型ゴルフスタジオやバーチャル打撃アトラクションとの混同です。ネット検索で「立川 バッティング」と検索した際、スクリーンゴルフ練習場や最新のダーツ・スポーツバーが表示されるケースがありますが、これらは実球を打ち返す伝統的なバッティングケージではありません。防球ネットの高さと敷地面積を大量に消費するバッティングセンターは、坪単価が極めて高騰した立川駅至近の空中階や路面店では採算が合いにくく、テナント誘致の段階で除外される傾向にあります。
第二の盲点は、硬式球を打てる施設が多摩地域全体でも極めて限られている点です。立川近隣で営業している一般向けバッティングセンターの約9割は「軟式球」専用です。高校野球やシニアリーグで硬式球の実打練習を望む場合、一般の複合娯楽施設ではなく、硬式対応ゲージを特別に備えた専門施設や屋内練習場を事前に照会して予約する必要があります。「行けば硬式も打てるだろう」と確認せずに足を運ぶと、思わぬ空振りを喫することになります。