軍艦島への上陸には、国および自治体の条例に基づく厳格な安全基準が敷かれています。「気軽な観光気分で現地に行ったら乗船を断られた」という事態を防ぐため、服装と持ち物の規定を再点検しておきましょう。
特に注意すべきなのが足元です。島内は未舗装のコンクリート通路や階段を歩くため、ハイヒール、厚底ブーツ、サンダル、クロックス等の踵が固定されていない靴での上陸は禁止されています。スニーカーや歩きやすいフラットシューズが必須条件です。
また、強風による飛散や他者への接触事故を防ぐため、島内での「雨傘・日傘の使用」は一切禁止されています。雨天が予想される日はレインコートやポンチョの持参が義務付けられます。日差しを遮る建物が一切存在しないため、夏季は帽子、水分補給用の飲料、冷却グッズなどの熱中症対策が命運を分けます。
さらに、ネット上で散見される「廃墟の中を自由に歩き回れる」という誤解には注意が必要です。島内は建物の老朽化・崩落の危険性が極めて高いため、観光客が立ち入れるのは整備された見学通路(第1見学広場〜第3見学広場)に限られています。だからこそ、立ち入り禁止区域の内部を緻密に再現したデジタルミュージアムの事前見学が、現地の光景を脳内で補完する上で決定的な意味を持ちます。