近年、大阪中之島美術館の開館や全国の公立美術館による「大阪の日本画」回顧展などを契機に、島成園の再評価は決定的なものとなっています。
美術館の来館者アンケートや美術愛好家のコミュニティでは、これまでの「伝統的な美人画」のイメージを覆された読者・鑑賞者からの驚嘆の声が相次いでいます。
「綺麗に整えられた絵画が多いなか、成園の『無題』の前では立ちすくんでしまった」「100年以上前の女性が、こんなにも現代的な生きづらさを描いていたことに胸を撃たれた」という感想は、彼女の表現が単なる歴史の遺物ではなく、現代人のメンタリティに直結していることを証明しています。
従来の美術史では上村松園の影に隠れがちだった成園ですが、現在では「近代日本絵画におけるフェミニズムアートの先駆者」として、画集の復刊や学術的再検証が急速に進展しています。