日本国内における湿性耳垢の人の割合は約16%と推計されています。日本人の約8割以上が乾燥型であるため、集団生活の中で「自分だけ耳垢のタイプが違う」と引け目を感じてしまうケースが珍しくありません。
日本列島における湿性耳垢の比率には明確な地域差が観察されています。歴史的な民族移動の背景から、北海道のアイヌ系や沖縄・南西諸島エリアでは湿性耳垢の割合が約40%〜50%と高く、近畿・中国地方など本州の内陸部では約10%〜15%程度まで低下します。世界的な視野で見ると、白人や黒人の90%以上が湿性耳垢であり、乾燥耳垢が多数派を占めるのは日本や韓国、中国北部を中心とした東アジア地域特有の現象です。
インターネット上のコミュニティやSNSでは、「カナル型イヤホンを使うとシリコン部分がベタついて頻繁に掃除が必要になる」「家族で自分だけ綿棒の汚れ方が違って不安になった」といったリアルな声が多数寄せられています。しかし、人類全体で見れば湿性耳垢こそが標準的なタイプであり、決して異常な身体症状ではありません。