天日干し中に最も恐れられているのが急な雨です。インターネット上では「雨に濡れたら雑菌が繁殖して全滅する」という極端な言説も見受けられますが、正しい応急処置を行えば十分に救出できます。
【実践】梅干しが雨で濡れたときの決定的対処法
もし突然のにわか雨で梅干しが雨に濡れたときの対処法は、時間との勝負です。放置すると雨水に含まれる大気中の微粒子や雑菌によってカビが発生します。
- 水分を拭き取る:清潔なキッチンペーパーで、梅の表面についた雨水を優しく丁寧に吸い取ります。
- 高濃度アルコールで消毒:ボウルに注いだホワイトリカー(35度以上)に梅を1粒ずつくぐらせるか、食品用アルコールスプレーを全面にくまなく噴霧します。
- 梅酢の煮沸消毒:梅を浸していた梅酢を小鍋に移し、ひと煮立ちさせてアクを取り、完全に冷まします。
- 再漬け込みまたは室内乾燥:天候が回復するまで梅を梅酢に戻して待機させるか、扇風機やエアコンの風を当てて室内で強制乾燥させます。
梅酢に戻すか・戻さないか?仕上がりの違いと理由
干し上がった梅を再び梅酢に戻す理由についても誤解が多く存在します。梅酢に戻す作業は必須ではなく、目指す仕上がりの好みによって使い分けるのが正解です。
【梅酢に戻す場合】:果肉が梅酢を再吸収し、みずみずしくしっとりとした「つゆだく系」の梅干しに仕上がります。酸味が際立ち、ご飯によく合います。
【戻さずそのまま保存する場合】:表面に塩の結晶(塩蜜)が浮き、果肉の旨味が凝縮した「ぽってり濃厚系」になります。皮の柔らかさと果肉のねっとり感を楽しみたい方に最適です。