胃腸を救う消化にいい食べ物完全ガイド|胃もたれ・体調不良の回復食

胃腸を救う消化にいい食べ物完全ガイド|胃もたれ・体調不良の回復食

胃腸を救う消化にいい食べ物完全ガイド|胃もたれ・体調不良の回復食に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

消化器内科の臨床データによると、人間が摂取した食物が胃の中に留まる時間は、栄養素の組成によって劇的に変化します。炭水化物主体の流動食や半流動食が約1.5時間から2.5時間で十二指腸へと送り出されるのに対し、タンパク質は約4時間から5時間、そして脂質を多く含む食品は7時間から8時間以上にわたり胃内に滞留します。

胃もたれの主因は、胃の蠕動(ぜんどう)運動の低下や胃酸過多・胃粘膜の血流不全により、食物の排出が遅延することにあります。したがって、消化機能が落ちている状態における「消化にいい食事」の条件は以下の4点に集約されます。

第一に「低脂質」であること。脂質は十二指腸に到達した際、消化管ホルモンであるコレシストキニン(CCK)の分泌を促し、胃の運動を抑制するフィードバック機構(腸胃反射)を強く働かせます。第二に「不溶性食物繊維が少ないこと」。不溶性食物繊維は水分を吸って膨らみ、胃壁を物理的に擦過するため、荒れた粘膜への刺激となります。第三に「細かく刻まれている・加熱により組織が軟化していること」。そして第四に「浸透圧や温度が体温に近く、香辛料や強酸を含まないこと」です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。